シカゴのインディ・バンド「Kids These Days」の一員でトランペット奏者であるNico Segal。彼のソロ・プロジェクトであるDonnie Trumpet名義での1st EPがドロップされていました!!
そもそもとしてKids These Daysなんですが、生バンド編成ながらシンガーとラッパーも擁する変則的なロックバンドとして、アンダーグラウンド界隈ではジワジワと注目されています。同じようなバンドスタイルHip Hopという意味では、ブルックリンのPhony PplやデトロイトのWill Sessions(こちらはインストバンドですが)あたりにも似た感じでしょうか。こういった、Hip Hopだけに囚われないクルーとして、色々なジャンルの人材が集まってバンドを結成するのも、最近の流行りかもしれません。
01. Zion ft. Chance The Rapper & Vic Mensa
同郷であるChance The Rapperと、Kids These DaysのメンバーであるVic Mensaをフィーチャーした楽曲。ここでも相変わらずのヌケ感溢れるラップともポエトリーともつかないスピットをかますChance The Rapper。しかし、楽曲のローファイでダブがかった雰囲気もあり、このタルさが絶妙に心地よく入ってきます。夕暮れに聴くとグッとくる感じですね。
02. Pasadena
この曲もスローテンポで、ダブアルバムを聴いてるのかというようなフワフワとした雰囲気で引き込んでいきます。終盤の展開なんかはムードがあってドキドキするような流れ。さらに04. Callieあたりまではこのペースで進んでいきますが、EPの中盤からはTrapぽいビートの曲やアップテンポのものもあり、普通のR&Bと変わりないテイストに…。
せっかくDonnie Trumpetを名乗ってソロとしてやるんだから、もう少しジャズ寄りだったり内省的な方向性のアルバムにしても良かったかなぁと思いました。
このブログでも積極的にChicago勢はチェックして随時取り上げていますが、色々な嗜好のアーティストがいながら、シカゴとして一本の筋が通っている感じがします。これはデトロイトもそうですが、やっぱり土地柄ってどこかに出るんでしょうか~
夏の暑さがやわらいでくる夕暮れから夜にかけて、しっとり聴いて浸れるアルバムになっていますよ!!
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