Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

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Californiaをベースに活動するFemale、Sabiのデビュー作となるMixtapeが発表されていました。

本作を聴くまで彼女について意識して追いかけてはいなかったのですが、調べてみるとなかなかにタフなキャリアだと感じたので、簡単な紹介を兼ねて書いていきます。

いまはソロとして活動をしていますが、2010年ころまではThe Bangzというフィメール・ラップ・デュオの一人としてラッパーとしてのキャリアを歩んでいたそうです。しかし、このThe Bangzの相方であるElla Annが流れ弾を受けて重傷を負ってしまい、グループとしての活動ができなくなってしまいます(Stary Bulletと書いてあるのでおそらくはギャング同士の抗争に巻き込まれたのではないでしょうか。)。

その後、所属しているワーナーは彼女たちを見捨てずにサポートしていくことで、彼女もSabiというソロ・ラッパーとしてのキャリアを改めてスタートさせていきます。以後、ブリトニー・スピアーズやDiploといった大物のアルバムへの客演参加を経て、徐々に徐々に名前を売っていった後に今作へと至るわけです。苦労人や…

The Bangz ft. New Boyz - Found My Swag

チャラいですけど若者にはウケそうっすよね。


で、本作ですが雑に言ってしまえば上の頃から大きな方向性は変わっていない、Party向けのノリの良い曲が多めです。このミクステだけ聴くと、「大味だなぁ」と思っていましたが、The Bangz時代の楽曲を聴くとなるほどと思いました。

02. Cali Love ft. Tyga

この曲が本作のハイライトというか全てですね。今風のブロウステップとわかりやすいフックと何か楽しそうなMV。「クソリア充でゴメンwww」みたいな曲で、極東の島国でハンカチ噛み締めてる系男子は悔しくて泣いてます。Tygaも安定のラップをしていて、後方支援も万全といったところ。ラストに収録されているRemix Ver.はサウンドが抑えめなリアレンジになっていて良いアウトロっぽい感じになっています。こういうRemixは地味に新鮮でした。


本作はCali Loveも手がけたMark Feistと、Ryan McDermottというプロデューサーが中心となってビートを手がけていますが、このRyan McDermottのビートがなかなかにカッコ良いです。こちらもアッパーな勢いあるTrap系の07. Both Of Usや、10. Dreamsのレイドバックした雰囲気など、Californiaの夜や夕暮れの様々な情景を思わせる曲の数々に彼らを含めたSabiの郷土愛を感じます。

もしかするとElla Annとのリユニオンを見据えたCalifornia Loveなのかもですし、今後メインストリームに普通に名前が出ていてもおかしくないタレント性を感じますし、彼女のこれからには要注目となりそうです!!



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