カナダ出身でニューヨークを拠点にするプロデューサー、Marco Poloの新譜がリリースされていました!!今年はこちらのMixtapeに続いて多作ですな~。
中身自体は、前作のPort Authorityが出た2007年から足かけ5年以上かけて少しずつ作っていった、Marco Poloとしての歴史が詰まった一枚になっているようです。かなり気合い入ってるのが伝わってきますね。
その間、US Hip Hopのメインストリームがものすごく様変わりをしてしまって、ヘッズが聴く音の志向性もずいぶん変わった感じがありますが、彼は一貫してファットなドラムとサンプリング中心のブーン・バップ・ビートを追い続けて、気づけば独立独歩なポジションを確立してしまった感がw
客演も彼のキャリアとコネクションが実を結んでいて非常に豪華です。Organized Konfusion(Pharoahe Monch & Prince Po)、Inspectah Deck、Lil Fame、Kardinal Official、Styels Pといった、名前を挙げてくだけで暑苦しくて部屋の温度が上がる面々。それだけでなく、Talib KweliやDJ Premier、Large Professorといった大物もサラリと参加してしまうあたりもさすがといったところ。
他にもアングラシーンからのフックアップと思われるメンツも多くラップしていて面白いです。何気にInvincibleの名前を久しぶりに見てアガりましたw
01. 3-O-Clock ft. Organized Konfusion
初っぱなからこの渋さ。現行シーンなど知ったこっちゃないと言わんばかりのふっといドラムが頼もしいです。暗い顔してフードを深くかぶって黙々と頭を振る、いわゆるヒップホップの光景がホント似合うビートになってます。
15. Underdogs ft. Supastition & Shylow (of First Division)
結構めずらしいなぁと思う、ジャズっぽいアレンジでミッドテンポなノリの良い一曲。何となくDJ Deckstreamのディレクションに似てますね。
このアルバム、というかMarco Poloはとにかく渋い男の臭い溢れる太いビートが続くので、通しで聴くと辛い面は正直あるのですが(今回に至っては19曲もありますw)、こういった箸休め感のある軽いビートが差し込まれると、ちょっと休むことができるので良いです。
他にも、その名もズバリな10. Intermission ft. Michael Rapaport なんかも良いタイミングで入ってきていて、構成もちゃんと考えられているんだなぁと好印象でした。
とにかくいろんなキャラ立ちラッパーたちが一堂に会しているので、聴いてみて気になるMCの作品を追ってみるというのも楽しい聴きかただと思いますよ~
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