気になるアーティストを(勝手に)取り上げて紹介していくSpotlight。第三回としてピックアップするのはLAのアンダーグラウンドビートメイカー、Jansport Jです。最近はPrezsportとして活動していますが、かなり前からアングラシーンでぶちかました音を量産していて、密かに注目をしていました。今回は彼のプロデュース作を追っていきたいと思います。
とにかく色々なところで作品を作っているので僕自身も全てを追えているわけではないのですが、まず彼の存在を知ったのは、これまたアンダーグラウンドシーンで活動しているBlakfaceというラップデュオの2010年の"Blaktastic Vol.1"でした。
02. Can't Let Em'Down
Love Unlimited / I Can't Let Him Down をスクリュー気味にダウンテンポさせ、Dillaの影響をうけたと思われるような強烈なコンプがかったビート。9th Wonderにがっつりハマッっていた自分がこんなスイートソウルド直球サンプルを聴き逃がすはずはなく、一発でヤラれてしまいました。
その後、Blakfaceとの交流は続き、2012年にはオールプロデュースをJansport Jが手がける"BeatJackers"をリリースします。こちらのアルバムはPrezsportの雰囲気に近いので、好きな方はこちらもチェックしてみると良いです。
ソロとしてもbandcamp上に多くのビートテープをリリースしています。またこれらがどれもかっけーんですよ…。
代表的なところとしてこの"Save My Soul"をご紹介します。全編を彩るそれはそれは甘いソウルネタの、良いところだけを紡いでったようなアルバムで、一曲ずつは結構長い尺なのですが通して聴くと一つのストーリーになっている作品だと思います。
01. Forever
10. Find Love Again
「何だワン・ループじゃねぇか」と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、個人的には本当に良いワンループはずっと聴けるモノになるはずだという信念があって、これだけずっと聴けるワンループを探し当てる嗅覚とセンスは人並み外れた才能を持ってるんじゃないかと思ってます。Youtubeに音源が無かったのが残念で仕方ないですが、11. Make Us Proudという曲なんか最高すぎてもう…。
僕のなかでのHip Hop感がKanye WestやJust Blaze全盛の時代に培われたこともあって、こういったネタ感バリバリのソウルサンプリングにはめっぽう弱いので、彼のビートはある意味極致に達してると言ってもよいかもしれません。
ここに紹介した以外にもまだまだ多くのラッパーのプロデュースをしています。「そんなの拾いきれるわけないじゃん!!」というあなたにおすすめなのがコチラ。
便利な世の中やでホンマ…。2012年のリリースですが、彼の外仕事はだいたい収められていますので、まずはこちらから聴くことをおすすめします。
今年はスヌープのミクステにも確か参加していたはずで、だいぶ大御所との絡みも増えてきてますし、そろそろ本格ブレイクも近いのでは!?と勝手に思っていますw
来年あたり、Thelonious Martinとともにシーンを賑わしてくれると、こちらも応援していた甲斐がありますし、頑張って良い作品生み出していってほしいです!!
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