Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

levelupfront
テキサス出身のプロデューサーで自身でラップもこなすElite(エリート)の最新となるMixtapeが発表されていました。彼は最近だとJ. Coleの重要な楽曲のプロデュースを多く手掛けていて、J. Coleの躍進の立役者とも言える人物です。意外とキャリアは長く、2000年代初頭にはRuff RydersやDMXなんかのプロデュースもやっていたそう。Ruff RydersからJ. Coleという繋がりもなんか面白いですね。

J. Coleの今年でたフル・アルバムである"Born Sinner"では、TLCとのコラボで話題になった"Crooked Smile"からNasがfeatで参加するという胸熱な展開になった"Let Nas Down"のプロデュースなど、非常にヒット作を飛ばしています。まぁJ. Coleのラップが良かったのも確かにありますが、楽曲が素晴らしかったのも確かで、Eliteにとってもかなり転機となる作品だったのではないでしょうか。

そんな波にのっている彼の今回のミクステですが、これまでの作品からのサンプリングを取り入れつつ今風のビートに合わせていく手法を中心にしながらも、R&Bとしても消化できそうな(実際かなり歌ってますし)メロが程よく心地よいくらいの作品に仕上がっています。

03. Do She Got A Friend Tho? feat. Bas

いや、確かにあなたが作った曲なんでどうしようと自由ですが、まさかあの後にコレやっちゃいますかね…と思わず感じてしまう、"Let Nas Down"使いの一曲です。

あのJ. Coleの思いたっぷりな独白と比べなくてもちょっとパッとしないくらいの凡曲になってしまっていますが、ミクステとしてはこのくらいの緩さで進んでいくので、全体としてはつじつまが合っているように聴こえてしまう不思議な作品ですw


他にもファンクサンプルっぽいオールド意識な04. Hoy Se Bebe、一転してインディR&Bからカントリーの感じもちょっと出てくる09. Fading (Stay Open)などなど、プロデュースの幅はかなり広いなぁと感じました。トータルでのプロデュースなんかも器用にこなしそうな印象ですね。

ただ、何となくソツがないんですよね…。J. Coleのアルバムでもずっと感じていたのですが、器用ではあるけれど、強烈なインパクトが今ひとつ感じられず最後まで進んでいく感じでした。

現行シーンはMCにしろプロデューサーにしろキャラ立ちしてナンボな方向がより加速していますし、せっかくJ. Coleとのタッグでシーンに踊りでたわけで、次の殻をぶち破るような作品を出してくれるとことを期待します。



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