アンダーグラウンドながらすでに大物の風格すら漂うBrooklynのMC、Skyzoo(スカイズー)とフィリーを拠点とするプロデューサーのAntman Wonder(アントマン・ワンダー)の2人が、Jay zの誕生日を祝してデビュー・アルバムである"Reasonable Doubt"をトリビュートしたEPを公開していました。
ビートは原曲をベースに生音やストリングスが加わり一層豪華にアップデートをされていて、 15年以上前の作品を今風のラグジュアリー感ある雰囲気に昇華しています。そこに、これからのシーンを担う存在として期待されているSkyzooのタイトなラップが乗ることで、これで新作として出しても問題がないような出来に仕上がっています。
Skyzooについてもどこかのタイミングでしっかりまとめてみようと思いますが、彼もキャリアが長くずっとブレイク間近でありながら今ひとつ抜け出せない感じがあり、一人のファンとしてやきもきしている状況が続いていました。
ミクステやEPなどでは佳作を連発しているのにメジャーディールでの2作品のリリースでは、悪くはないんですがあんまりパッとしない作品になってしまっていました。
03. Meeting The Presidents
08. Thinking You Can Hang ft. Torae & Sha Stimuli
このEPはそんな停滞した雰囲気を振り切るように、思いきってJay zへのトリビュートを全面に押し出して次のBrooklynシーンの担い手として名乗りをあげたのだと、僕は解釈しました。あとはとにかく次のフル・アルバムですね。キャリアやスキルに間違いない彼だからこそ、こういった新しいコネクションも駆使して彼なりの"The Blue Print"を作っていって欲しいです。
ちなみにこのアルバム、bandcampでname your priceで買えるのですが、購入した金額によってオプションがついてきて、$7以上で購入するとポスターと、抽選で$250のスニーカーが当たるらしいです。何かこういうの新しいですねw気になるかたは応援の意味もこねてペイしてみてはいかがでしょうか。(もちろん$0でも買えます)
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