Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

みなさんが順調に年間ベストなどを選出しているなか、仕事が本来納まる日に全く納まらなかったために、書くことができませんでした。このブログも今年始めることにしてからはや10ヶ月。年間ベストを挙げて上から目線で語るほどの人間ではありませんが、せめて2013年のまとめを自分なりにしておこうと思い、"YOKATTA DEKIGOTO"という語呂もなにもあったもんじゃないタイトルで、つらつらと書いていこうと思います。

01. Yeezus / Kanye West
 Kanye-Yeezus
1枚目はカニエ神の6枚目のアルバム。前作のMBDTFが個人的にツボだったわけですが、さらに全Hip Hopリスナーをおいていく勢いで振り切れた作品をお見舞いされ、しょっぱなから飛ばされてしまいました。おそらくリスナーのバックボーンによってHip HopであったりPunkであったりIndsutrialであったり多様な解釈でもって語られる作品だと思いますが、今作は紛うことなきHip Hopアルバムであったと僕は思います。

まぁどう書かれようと単純に音がカッコ良かったです。彼でしかできない音でしたし、彼にしかできないHip Hopでしたね。最後のBound 2のクリアランス問題で訴えられたところまで含めて最高のアルバムでした。
(そして個人的にJay Zのマグナ・カルタは2013ガッカリアルバムでした…)

02. Save Money Crew
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ジャケ含め今年の顔といってもよいChance The Rapper。スクリューやトラップを取り込み、そして彼の出身地シカゴのゲットーミュージックであるジュークとKanye Westを絡み合わせてグチャグチャにして煮立てたら傑作になった、という作品な印象です。今年はとにかくシカゴの勢いがものすごくて、彼中心で結成されるSave Money Crewの面々もミクステやEP等々で大活躍の一年でしたね。弟のTaylorくんも年明けにミクステをリリースするという噂も聞いていますし、来年以降の動向も要注目なクルーです。

03. Pharell Williams
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今年最も(ジャケが)イケてた男がChance The Rapperであれば、今年最もイケてた男はファレルしかいないでしょう。Daft PunkとのGet Lucky、Robin ThickeのBlurred Lines、そして24時間MVのHappyと、2013年はその半歩先を行くスタイルが見事にシーンにハマった一年でした。これまではどちらかというと半歩先に行っていただけに、ついていけない感じも個人的にはありましたが、今年はとにかく合っていた感じがします。彼がその歩みをシーンに合わせたのか、シーンの流れが早まったのかはわかりませんが、これだけ狙い通りにバズらせたら毎日が気持ちいいでしょうね。

04. Chopped & Screwed
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まぁ2013年、というわけでもないですが今年は完全にChopped & Screwedが市民権を得た印象があります。OG Ron C率いるThe Chopstars中心に、メインストリームの新作リリースの直後にスクリュー版がものすごいスピードでストリートに出回ったり、そもそもB面として作品に収録されていたりと、そのスクリューのスロウな特性とは裏腹にフットワークの軽い動きのおかげで聴く機会も大変増えた一年でした。

ジャンルも素直にHip HopのスクリューからR&B(JTだけでなくBeyonceまでカマしてくれました)、ひいてはマイケル・ジャクソンの名盤まで スクリューしてしまうその雑多性も相まって、アングラからメインストリームまでグラリと飲み込んでいったこのジャンル、独特のメロウな雰囲気はもっともっと受け入れられて良い音楽だと思っています。

05. Female MC
Paris
TwerkやRatchetといったスラングがはびこり、Instagramに自撮りのセクシー画像を載せてしまった女性たちがKendrick Lamarにディスられる世の中になっておりますが、Female MCの台頭も同時に巻き起こっており、大変面白い一年でした。このブログでも意識して取り上げていましたが、パッと振り返るだけでもRapsodyやNitty Scott, MC、Lora MonroeyにRaven Sorvinoなどなど、とにかく数が増えました。

単純に出てきただけでなく、どのMCもスキルが高く、もはやLil Kimフォロワー、Nicki Minajフォロワーという表現すらおこがましいほどに一つのシーンとして形成されつつあると思います。スタンスもかなり細分化されてきており、まだまだ面白いメンツがEP、ミクステリリースを控えてるとのことで、来年は彼女たちの群雄割拠な戦いが見られるかもしれません。

という感じで駆け足で2013年を振り返ったような振り返ってないような感じです。本当はまだまだ書きたいアルバムもありました(特に12月は良作が多かったですし)が、なかなか難しいとも思った一年でした…。

マイペースになったり記事の構成が変わったりはすると思いますが、続けていきたい気持ちはありますので、 来年以降もご愛顧いただけると大変嬉しいです!!ではみなさん良いお年を~!!

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