Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

GWはあっという間に過ぎ去り、やってくる仕事の波に押しつぶされそうですこんにちは。

本国アメリカでは、このブログでもちょっとだけ視点を変えて取り上げたXXL Freshmen 2014の10名が発表されていましたね。

 XXL Freshmen 2014 Cover Revealed

いま押さえておくべきFemale MC Pt.1Pt.2と題してXXL FreshmenにノミネートされたFemale MCを紹介していきましたが、残念ながら今回Femaleは選出されませんでした。まぁ去年2名(Iggy AzaleaとAngel Haze)選ばれているので、バランスを取ったのかもしれないですが惜しかったです。特に今回名前の挙がった面々は本当に実力は折り紙つきのMCたちだったので、複数人選ばれてもおかしくなかったのですが…。

カバーを飾ったMCたちも発表と前後して動きがあったようで、NYCのTroy Aveはさっそく"B$B Vol.4"のリリースを発表したり、発表前から急にTygaとのビーフが始まったLil Durk(LAのGameとシカゴのChief Keefまで出てきました)、かなりちょうど良いタイミングでアルバムが出ていたAugust Alsinaなど、彼らの今後の動向も注目が集まっています。まぁ色々言いたいことも各々あると思いますが…一つのお祭りとして軽くとらえておくくらいが一番楽しいかもですね。

さて、ミックステープまとめ延長線は、すでに5月に入ってだいぶ時間がたっていますが、4月に発表されていたR&Bモノからピックアップ。形態を変えながらも今年に入ってから地味に続いている特集です。今回はまとめる時間が全くとれていないため、コメントは軽くサクッと紹介だけしておきます。まだ聴いてなかったモノがあったなぁというかたはこの機会にぜひ!!


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左は日本でもファンの多いR&Bシンガー、Jhene Aikoの実の姉、Mila Jの久びさの新作ミクステ、"Westside"。先行的に公開されたMV、"Smoke, Drink, Break Up"が完全にネクストレベルに突き抜けた楽曲で非常に期待度が高かったのですが、ミクステとしては少しテンション的には抑えめになってしまった印象でした。 "Smoke..."もそうですし、01. Can You Hear It、12. All I Want Is Youあたりの溢れでるTimbaland感(というかアリーヤ?)は今後を大いに期待させるモノを勝手に感じました。個人的にはAikoさんよりお姉さんのほうがサウンド的には好きです。

車の中でも踊っちゃうMila姉さん

真ん中は生まれはシカゴ、いまはブルックリンで活動するJesse Boykins 3世の新作、"Love Apparauts LP"。BilalやDweleなどのネオ・ソウルの系譜を受け継ぐ次世代のエースとも言える彼の新作は、ブギーっぽい四つ打ちの02. B4 The Night Is Thruからロックぽさもある10. Plain、そしてアシッド・ハウスをスローダウンさせたような音の12. 4 Ever No Moreなどのアップテンポのな曲が印象的でした。スローな王道ソウルも彼らしく2014年仕様にアップデートしてきていて、盤石の安定感とも言える一枚に仕上がっています。

右はいま最も勢いのあるレーベルと言っても良い、Top Dawg Entertainmentのディーバ、SZAの前作"S"に続くEP、"Z"。こちらもネオ・ソウルや現行シーンでいう"Chill & B"を代表するアーティストの座まで登り詰めた感のある彼女の2枚目は、相変わらず他の追随を許さない独自の世界観で持って圧倒してきます。 Toro Y Moiのさすがのプロデュースである05. Hiijack、Marvine Gaye - Madontaを再構築した意外とも言えるヴィンテージ・ソウルサウンドの08. Sweet Novemberなどなど、彼女の奥深さを堪能できる一枚です。
ちなみにMVも公開されたKendrick Lamarを迎えた07. Babylon、スクリューさせたら気持ちよさそうだなと思っていたらやはりやってくれてました。ナイススクリュー。



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左はオハイオ州をレペゼンする若手シンガー、Erika KayneのEP、"Nostalgia"。ジャケからもタイトルからも漂っているように、90年代から00年代初めへのオマージュたっぷりに彼女なりに作り上げた一枚です。ほんと最近R&Bシーンでも90年代オマージュなサウンドがたくさん出てきていますが、何かムーブメントとしてあるんでしょうか?現行トラップ系のグッとテンポを落としたサウンドのカウンターとしてあの独特のキラキラ感が求められているのでしょうかね。
本作でもGenuwineの"So Anxious"やSWVの"Weak"、Whitnie Houstonの"I Have Nothing"など、ある種カラオケ感覚でどんどん入れてきています。他にもChris Brownの"Loyal"のビートジャックなどもやっていたり。最後に申し訳程度にオリジナル曲である14. Have Himが収録されていますが、なかなか良い出来なので自身を持ってオリジナルで勝負していって欲しいところです。

真ん中はロスの新鋭シンガー、Kaye Foxのデビュー?作となるEP、"Hear I Am"。動画や一部の紹介サイトだとシカゴ出身ぽいのですが、本人のTwitterだとロスなんですよね。拠点を移したんでしょうかね。
こちらもジャケから感じられるように王道R&Bの香りがたまらない感じですが、中身もジャケにふさわしい、これぞR&Bといった仕上がりでした。パッと聴いただけでMary J. Bligeリスペクトな雰囲気が感じられて、Hip Hop Soulの系譜を辿るようなトラックだけでなく、彼女の歌声や節回しからも多大な影響を受けていることがわかります。
変則的な3拍子が印象的な01. Hear I Am、MJBライクな強い歌声とアッパーなビートがカッコ良い02. Good Girl、Dionne Warwick - You're Gonna Need Meの使い方が意外と新鮮だった03. I Doなどなど、デビュー作でこれならば今後の展開がかなり期待できるシンガーであると感じました。去年K. MichelleやTamar Braxtonあたりを聴いていたかたならばグッとくるのではないでしょうか。


右はオークランドのシンガー、LondonのEP、"4:20 EP"。"4:20"ということで推して知るべしなジャケですが、中身も全6曲で余すところなく"Smokin"な曲が並んでいます。"I've been smokin all day..."といきなり始まる03. 420やベッドサイドでの一幕を描く04. Mary Janeなど、テーマはアレですが色々な視点からスモークな日常を切り取っていて、意外と侮れないEPだと思いました。肝心のLondonのボーカルも、ボコーダーを駆使することでトピックは日常ながらどこかフワついた感覚を抱きます。これもスクリューさせたら面白そうだな…とか思ったり。

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こちらはロスのシンガーでありアメリカのリアリティ番組である"R&B Divas, LA"に出演しているLil Moの新作ミクステとなる"No Shit Sherlock"。この"R&B Divas"、結構アメリカでは人気なようなのですが何せ見たことがないのでどういったものかもわかってないのが悲しいです。K. Michelleも確か出ていたようですし、最近だと出演していた方が彼氏との情事を映像としてパッケージングして売りだしたみたいなニュースも見かけたり、色々あるようです。
さて本作ですが、K. Michelleの"Still No Fucks Given"にもよく似た、非常にストリート感溢れるミクステになっていて、ビートジャックモノが多く収録されています。オリジナル曲である11. The Bestはピアノの鳴りが美しい荘厳な雰囲気のR&Bな一曲で、その後の12. X Factor And Shitに繋がるのですが、この流れが素晴らしい。現行シーンのビートでラップもしていますが、彼女のキャリアを鑑みるとこちらの方向が自然なんだなぁと思います。そして"X Factor"いい曲っすね…。

真ん中はイギリスのシンガー、Jacob AndersonことRaleigh RitchieのEPである"Black And Blue"をオッド・フューチャーのThe Internetがまるっとリミックスした"Black And Blue Point Two"。去年リリースしたアルバムも非常に素晴らしかったThe Internetが全編のリミックスを行うことでまた違った趣きで聴くことができます。全5曲の短いEPですし、AlunaGeorgeやDisclosureといったフューチャー・ファンクの雰囲気がたまらない、というかたは要チェックな一枚。

最後はシカゴのコレクティブ、THEMpeopleとがっちりタッグを組んで発表された新鋭シンガー、Via Rosaのデビュー作、"DeathViaLove"。THEMpeopleはSean Deaux、LBoogie、Michael Anthony、そしてYoung Ziggからなるプロデューサー集団で、Chance The RapperやVic MensaといったSave Money Crewの楽曲をプロデュースするなど最近注目が集まっているグループです。最近"Smoke Breaks IV"を発表しましたが、こちらにも今回紹介するVia Rosaが参加しています。
本作は上でも紹介したSZAやJhane AIkoといった現行ネオ・ソウルの流れに沿った一枚にはなっているのですが、単純に彼女たちのフォロワーという形ではなくそこはTHEMpeople、一筋縄ではいかないサウンドで独特の雰囲気を作り上げています。
Jamiroquai - Virtual Insanityをサンプリングして現行フューチャー・ソウルに仕上げた05. Accept The Balance、
ブルースっぽいエモいギターがバックで鳴り続ける雰囲気が何ともサイケな08. Cocaine(コークネタといえば、なVic Mensaが参加しています)、要所でグッと締まる曲をプロデュースしていた、本作の隠れMVPとも言えるDonnie Trumpetが手がけたラストナンバーの13. Adiosなどなど、いまのシーンを押さえる上で決して外せない一枚になっていると思います。かなりオススメ。まだのかたはぜひ!!


という感じで4月を駆け巡りましたが、ここで紹介していないモノでも良作がかなり多かった月でした。ちなみに5月もすでにアガるミクステが多く聴けているのでこちらもできるだけ紹介していけたらと思いまっす!!

R&B編、これまでのバックナンバーはこちら!!
R&B Pickup 1月号
R&B Pickup 2月号
R&B Pickup 3月号
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