Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

私事ですがここ1週間ほどスペインに旅行に行っていました。現地では日本語を話せるガイドさんに色々と案内をしてもらう機会があったのですが、話す時のフローが完全にKOHHなんですよね。スタイルの源流を辿っていくとKOHH→Migos→Migo (=ヒスパニック、ラテン系アメリカ人)→ラテン系スペイン人という流れになると思うのですが、なんか一つの環がつながった気がして一人で納得していました。全然関係ないところに意識が向いた結果、肝心の建造物の歴史等は聞き逃しました。スペイン良い所でした。また機会があれば行ってみたいですね。

今回は旅立つ前に良く聴いていた3枚から。

Jennifer_Hudson_JHUD Chris_Brown_X cover
ドリームガールズの名演が、という形容ももはや古めかしいほどにすっかりシンガーとしての貫禄を増したJennifer Hudsonの3作目のフル・アルバムとなる"JHUD (iTunesリンク)"。今作ではPharrell Williams、そしてTimbalandをプロデューサーに迎え、これまでよりもファンク方向に寄せてきた印象です。
個人的に好きなのはやはりTimbaland作の04. Walk It Out。完全に自分のサウンドを現行シーンにフィットさせてきた感のあるTimbalandの、テン年代版チキチキ・バウンスが非常にかっこ良い。最初シングルで聴いた時は結構アクの強いビートだなと思っていたのですが、アルバムの構成上、Pharrellプロデュースのフューチャー・ポップな雰囲気の心地良い四つ打ちの2曲に挟まれる形となっており、上手く流れにのせているように感じました。


ちょっと藤井隆さんに見える時がありますね

2枚目は、ついに出た感じのChris Brownの6枚目となるフル・アルバム"X"。音楽外のゴシップ的な面で話題になり過ぎたところもあり、また自身の置かれる境遇からして、音楽をこれからも続けていられるのだろうかと心配になるほどでしたが、何とか発売にまでこぎつけることができたようです。
ここ数年は辛い環境の中でも"Fine China"や"Loyal"のようなヒットも飛ばしており、期待の高まりはありましたがその期待にきちんと応えてくれた、そんな1枚になっています。
オープニングでありアルバムタイトル曲となる、Diploプロデュースの01. Xではフックで"I ain't going back no more"と何度もリフレインしていき、これまでの決別とネクスト・ステージへの幕開けを(勝手に)予感してしまいグッとくるものがありました。
アルバムとしてはラッパーよりもシンガーの客演が多い印象で、TygaやR. Kelly、Trey SongzやAkonにBrandy、そしてJhene Aiko、ボーナスのAaliyahまで含めれば7人が参加しています。結構珍しいですよね。デラックス版で21曲とトラック数も多いですが、彼の思いを詰めこんでいくとそのくらいにまでなった、ということでしょうか。ただ、通常版のラストとなる17. Drunk Textingの物悲しい雰囲気が本当に素晴らしいので、以降の楽曲は本当にボーナスとして聴くべきかなと思いました。


3枚目は以前にも取り上げたラスベガスのデュオ、Montageの4曲入りのEP、"1 of 1"。前作もそうでしたが、ビート自体はTrapからの流れとなる今風のビートなのですが、彼らのラップと歌の境界を飄々と行き来するスタイルがそう感じさせるのかもしれません。
soundcloudにも時々アップロードされる楽曲があるのですが、プロデューサーがほとんど毎回異なるのにこれだけ世界観が共有できるのは結構すごいことなんじゃないかと思います。トラックチョイスのセンスがよいのか、もしくは変名で同じプロデューサー(彼ら自身?)が手がけている、という可能性も無きにしもあらずかも。1stアルバムも近いという情報もありますので、まだ未聴のかたは前作と合わせてぜひこの機会に。


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