Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

今回はリリースがいろいろあったR&Bモノを。きれいに女性と男性で3枚ずつピックアップしてみました。他にもセオフィラス・ロンドンとかテヤナ・テイラーとかありましたが、全然聴けてないですね...

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Mae Oriel / The Payback Mixtape
トロントのアップカミングなシンガー、Mae Orielのデビューミクステ、"The Playback Mixtape"。残念ながらこのくらいしか情報が得られなかったのですが、ブログを続けているとわりと普通なことだということに最近気づきました。
イントロは街角でのやり取り風なスキットから始まり、Monicaの"Before You Walk Out of My Life"をアカペラで披露し、ボーカルとしての資質を存分にアピールしてきます。その後のサウンドは90年代R&B感バリバリの王道をひた走る構成になっていて、聴いていて非常に心地が良いです。
先行シングルとして公開されていた04. Toyinではビギーの声ネタがサンプリングされていたり、ビートのフィルの入り方なんかはいわゆるヒップホップ・ソウルのそれですが、去年あたりからじんわりとR&Bシーンにも90年代リバイバルが来つつあることもあり、今の若い世代にも馴染みが良いんじゃないかと思っています。
サウンドには同じトロントのプロデューサー集団で、Eric Bellingerなどの楽曲も手がけるSoundsmith Productionsが参加しています。

Kiki Rowe / Kiki Rowe
こちらもトロントのシンガー、Kiki RoweのデビューEP、"Kiki Rowe"。
自身の名を冠した本作は、ここ数年リリースに向けて打ち込んできた彼女のキャリアの最初の集大成となっているようで、そのタイトルに恥じない、充実した1枚に仕上がっています。
Mainoが参加した(最近ちょいちょい見かけますね)、アンビエントな01. Go Getta、DJ Mustardプロデュースで、ピアノの鳴りやR&B然とした構成にマスタードの進化を感じる02. Trust Issues、Carvin&IvanのIvan Bariasが手がける03. Too Good To Be Youなど前半に話題性豊富な楽曲が並び、リスナーの心を掴む作りになっています。
が、個人的には後半からのバラエティに富んだ流れのほうが好みで、05. Need You Knowや07. Saddest Songの程よいポップ具合が彼女のボーカルには合っている気がしました。
しかしトロント、シーンの幅が広い。



Victoria Monet / Nightmares & Lullabies (Act.1)
3枚目は、こちらも現行R&Bシーンにおいてトロントと並んで重要な地域であるLAをベースとしたシンガー、Victoria Monetのデビュー作、"Nightmares & Lullabies (Act.1)"(iTunesへのリンクになります)。Atlantic Recordsとサインしている彼女のデビュー作は、5曲入りのEPながらどの曲も秀逸なサウンドとなっています。
上ネタのアンビエントな響きの裏でゴーストのように差し込まれてくるドラムンベース的な倍速ブレイクのループが新鮮なビートになっている01. We Are People、Ty Dolla $ignをゲストに迎え、エキゾチックなボーカルも魅力的な02. Made in China、クラップの鳴りと力強いボーカルがドラマティックな雰囲気を煽る03. For The Thrill ft. B.o.B.など、正直、いわゆる捨て曲がないです。
LAと言えば、ここ最近はすっかりトップシンガーの座に登りつめた感のあるTinasheやJhene Aikoなどのチルウェイブをベースにした現行R&Bのサウンドが主流ですが、ここに来て第三の刺客とも言うべきか、先に挙げた彼女らのサウンドにはない方向からガツンとやられた印象です。
Act.1とナンバリングがあることから、続編をリリースしたあとに満を持してフルアルバム、という流れを想定しているのかもしれません。まだまだ底知れぬタレント性を感じますし、2014年も終わりが見えてきたなかで現れたネクスト・ブレイカーズの1人として、今後も注目していきたいと思っています。


ビジュアルもシンガー然としていて好きです。スクリュー版、出さないかな...


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Maejor Ali / Spirit EP
デトロイトのシンガー、Bei Maejor改めMaejor Aliの久しぶりのカムバックEP、"Spirit EP"。
ここ1〜2年はプロデューサーとしての仕事が主だったようで、シンガーとしての作品は2012年以来です。あまり意識してなかったですがJustin BieberやIggy Azaleaなど幅広く手がけているんですね。
改名して心機一転、といった感じの本作は、そんな彼のプロデューサーキャリアが活かされたと言うべきか、王道R&Bをなぞるスローバラード中心の構成となっています。OG Macoのヒット曲をピアノアレンジにした01. Bitch U Guessed It、女性コーラスとの掛け合いとアンビエントなシンセの浮遊感がたまらない03. We Don't Talk No Moreあたりは、さすがの安定感で聴かせてきます。
個人的にツボだったのはラスト曲の05. You Know。サウンド自体はビヨビヨとうなるシンセとダブステップ調のビートが特徴なオルタナR&Bになっています。きになるポイントは、アウトロからエンドに差し掛かる手前で、今作のホストであるDJ Carismaのシャウト("Cariiiismaaaa!!!!"というアレ)が入ってくるのですが、これが本当に抜群のタイミングでして、初めてDJのシャウトが曲のアクセントとして機能したものを聴きました。

Blaq Tuxedo / Red Flowerz
こちらもDJ Carismaがホストを務めた、Blaq Tuxedoのデビューミクステ、"Red Flowesz"。ドミニク&ダリウスの兄弟デュオである彼らは、プロデューサーとしてはD&D名義で活動していますが、シンガー名義ではBlaq Tuxedoとなるようですね。
上でも紹介したMaejor Aliもそうですが、これまでに比べて自分でビート作れるシンガーって増えた感じがしますね。自分の歌い方やキーなんかも把握してるだけに、作りやすい面はあるのかも。
今作のサウンドは現行ウェッサイらしいバウンスものもありつつ、09. Middle Manや11. Officialあたりのエモいビートと彼らのファルセットの効いた繊細なボーカルが印象的でした。
客演にはTy Dolla $ignやIamsu!、Roscoe Dashが参加しています。

Jamie Jermaine / Body Language EP
ラストはアトランタのシンガー、Jamie Jermaineのデビュー作となるEP、"Body Language EP"。若干21歳の新鋭がまたアトランタシーンから出てきました。
タイトルにふさわしく、ベッドサイドR&Bの雰囲気を醸し出す5曲からなる本作は、Jamie Jermaineのデビューだけでなく、プロデューサーとして、また客演にも名を連ねるJelani Kwesi (ラッパーとしてはJeLa Soul名義)のお披露目の意味合いもありそうです。
スクリューされた水底のようなところでJamieのボーカルが絡み合う02. Languo、一転してテンポアップされた正統派アトランタR&Bな趣の03. Thug Passion (こちらもアウトロでガクッとスクリューされますが)など、サウンドにエッジがあるわけではないですが確実にシーンの潮流を押さえた音になっていると感じました。
また、他にもEvil Needle、Israel Negasiというプロデューサーがクレジットされており、特に05. Gleamのレイドバックしたビートはラストにふさわしい色気を持っていて非常に良いです。

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