Funky Freshin'

日々リリースされる膨大なHip Hop / R&Bの海に溺れながら音源を紹介していきます

iamtrustarr-hair-like-basquiat
ニューヨークはロチェスターを拠点とするシンガー、IamTruStarrの新作。

彼自身の情報があまり得られなかったので少し掘ってみたのですが、
Discographyで振り返るとなかなか面白いことになっていました。

まず2013年にミックステープ、"Halfway Home"をTru Starr名義でリリース。
このときはラッパーとしてのデビューで、NYらしい雰囲気ながら16. I Love You Jhene Aikoのような
ちょっと変わったスタイルの曲もあり、バラエティ豊かな1枚となっています。


08. Good To You
このミクステ、Ramon Beatzというプロデューサーがカッコ良いビートを量産しています

その後、2014年にbandcampから"Eat.Pray.Dilla"というJ Dillaのビートジャックモノをnypでリリースします。
ラップはQ-tipのような小気味いいフローにマイナーチェンジしつつ、
ラストの07. Scatではフックでコーラスまでしており、
いまのスタイルに繋がる直前の雰囲気を感じることができます。

そして本作ですが、過去2作を踏まえてさらにシンガー側のウェイトが増してきています。
歌うようなフローでラップしていくスタイルはChance The Rapper以降の流れも少しありますが、
アルバム全体の雰囲気としてもNY(と括るのも微妙ですが)の香りを漂わせた1枚になっています。




また、本作には同郷のロチェスター出身のプロデューサーが3人参加しています。
調べてわかった範囲で彼らについても触れておきますが、
ここから新たな音楽の潮流がもしかしたら生まれていくかも、という期待が持てる面々です。

Kae Biz (01. Dear Mama 2015)
未来感のあるシンセとビヨビヨとしたベースが特徴の楽曲をプロデュースした彼は、
bandcampでいくつか作品を発表しています。
ブツ切りにしたサンプルとシンセを絡ませたビートが特徴で、まだ粗いところもありますが
ハッとさせられるフレーズがふいに出てきたりするところが面白いです。


The Suburban Plaza (02. Stronger Than Fiction)
The Suburban PlazaはプロデューサーのTony Clef率いる6人体制のバンドで、
ロックからファンク、ヒップホップ、そしてパンクと幅広いジャンルを取り入れた音楽性のバンド(らしい)です。
らしい、と書いたのも一通り調べた感じ本当に色々なスタイルの曲があり、
実体があんまり掴めなかったところがあります。百聞は一見・一聴にしかずで色々とご紹介しておきます。


そもそもアカウントが統一されてないっていう。

他にYoutubeの動画もあったのですが限定公開に設定されていたのでリンクはせずにおきます。
興味のあるかたはおもにFacebookあたりをディグってみてください。

KZA K' Lee (04. Channel 9)
3人目はラッパーとしても活動するKZA K' Lee。
これまでに"Flower City Frieza"というミックステープをリリースしています。
Flower Cityはロチェスターの通称、Friezaは...戦闘力が53万のあの方を指しているようなんですが、
ミクステの説明やsoundcloudのアイコンとかを見るとどうやらペルソナとしてフリーザを愛用しているようで...
まぁ、その、長らくソニックをアイコンにしてたCharles Hamiltonとかいるしいいよね!ということで。

曲は普通にかっこいいけどフリーザの要素はあまり感じられない
 
ロチェスターという地域、正直これまであまり馴染みがなかったのですが、
New YorkはBrooklynのあたりばっかりがHip Hopじゃないんだぜ、というところを知るきっかけになりました。
今後も彼らの動向は追っていきたいところです。
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