BrooklynのラジオDJで陰ながらヒップホップの繁栄に莫大な影響力を誇っている
MICK a.k.a. Mick Boogieが、テキサスのソウル・シンガーであるLeon Bridgesとコラボした1枚をご紹介。
本作に触れる前に軽くこの作品ができる経緯を整理しておきます。
まず、Leon Bridgesが今年の1月に"Coming Home"というデビュー・アルバムをリリースしています。
そもそもこのアルバムの存在を把握できていなかったのですが、今回をきっかけに聴いてみたところ、
60's~70'sのサザン・ソウルの雰囲気をそのままパッケージングしたような、
いわゆるヴィンテージ・ソウルとも一線を画す、非常にソウルフルな作品になっています。
PVもグンバツにクール
という前段階を経て今回の"Coming Home To Texas"ですが、
Mick BoogieがLeon Bridgesの出身地であるテキサスのヒップホップ・マナーに則って
"Coming Home"をリミックスしちゃった、という作品となっています。
なので本作のジャケットもPurpleになっているワケです。
リミキサーにはChi Duly、Hasan Insane、Donnie Houstonなど必ずしもテキサスに限らない面々ですが、
テキサスらしくグッとテンポを落としたメローなビートだったり
Chopped & Skrewedなリミックスを仕掛けていたりと好き勝手やっていないがらも
曲としてしっかりしているのはLeon Bridgesのボーカルの賜物かも。
また、テキサスの大物Slim ThugとBun Bがゲスト・バースを蹴っているのも
作品としての格を底上げしている一面だと思います(どちらもかなりカッコ良いラップをかましてくれています)
これぞテキサスというようなタルいビートがたまらない03. Smooth Sailin、
ボーカルのチョップ具合が今風の04. Shineあたりがハイライトかなと思います。
ラストにはあのUGKの"International Players Anthem"と同ネタの07. Riverがあり、
ズブズブのテキサス好きなかたならグッとくる仕掛けがあったり、ツボを押さえているのはさすがといったところ。
個人的には、Leon Bridgesを知るきっかけとすることができたので
この作品、ひとつのリミックスモノ以上の価値がありました。
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